きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

345. 優勝決定戦になれば貴景勝の優勝?

本日は大相撲夏場所千秋楽である。

昨日照ノ富士が遠藤相手に不覚を取ったことで優勝争いが千秋楽まで縺れる展開となった。

優勝のパターンをおさらいすると

照ノ富士が本割で貴景勝に勝利する

照ノ富士が本割で貴景勝に敗れ、照ノ富士貴景勝の優勝決定戦

③②のパターンに、遠藤が本割で正代に勝利し、3人の巴戦

以上3つである。

そして題名通りなのだが、優勝決定戦に突入すれば過去のデータから考えると貴景勝の優勝が色濃くなる。

まず照ノ富士だが、過去優勝決定戦は3回経験あるが、全て敗れている。

過去の成績は以下の通りである。

場所

対戦相手

成績

2015年秋場所

鶴竜横綱

12勝3敗

2017年春場所

稀勢の里横綱

13勝2敗

2020年11月場所

貴景勝大関

13勝2敗

面白いことに優勝決定戦を行った力士とは全員千秋楽本割で対戦している。

本日も敗れた場合そうなる。

そして鶴竜貴景勝との本割では照ノ富士が勝利して、優勝決定戦まで持ち込んだが優勝決定戦で敗れるという展開であり、稀勢の里には本割、決定戦ともに敗れて逆転優勝を許している。

余談だが2015年、2017年は大関時代、記憶に新しい2020年は小結のため、いつも番付上位との優勝決定戦を行っているのだが、今場所は番付最高位(貴景勝と同位)である。

照ノ富士にとっては優勝決定戦はまさに鬼門と言える。

 

そして遠藤だが、過去に優勝決定戦で平幕が制した場所は一度も存在しない。

厳密に言えば2012年夏場所旭天鵬栃煌山』の平幕同士の優勝決定戦が行われ、ここで旭天鵬が勝利しているため、結果平幕が優勝決定戦を制していることにはなるのだが、要は『平幕力士が役力士を倒して優勝決定戦を制したことがない』ということである。

過去の平幕力士の優勝決定戦の成績は以下の通りである(年6場所制となった1958年以降)。

場所

優勝力士

敗戦力士

成績

1961年秋場所

大鵬大関

柏戸大関

明武谷(前頭4枚目)

12勝3敗

1965年秋場所

柏戸横綱

佐田の山横綱

明武谷(前頭5枚目)

12勝3敗

1969年名古屋場所

清国(大関

藤ノ川(前頭5枚目)

12勝3敗

1972年春場所

長谷川(関脇)

魁傑(前頭7枚目)

12勝3敗

1994年春場所

曙(横綱

貴ノ浪大関

貴闘力(前頭12枚目)

12勝3敗

1997年春場所

貴乃花横綱

曙(横綱

武蔵丸大関

魁皇(前頭筆頭)

12勝3敗

2005年夏場所

朝青龍横綱

北勝力(前頭筆頭)

13勝2敗

2010年九州場所

白鵬横綱

豊ノ島(前頭9枚目)

14勝1敗

2012年夏場所

旭天鵬(前頭7枚目)

栃煌山(前頭4枚目)

12勝3敗

今回もそうだが、平幕力士が巴戦となると12勝の成績となっている。

このように単純に過去のデータだけを踏まえると、貴景勝が有利に見えてくる。

ちなみに貴景勝の優勝決定戦成績は1勝1敗であり、上記の照ノ富士戦と2019年秋場所御嶽海戦(12勝3敗で敗戦)である。

照ノ富士にとっては膝の問題もあるため、1日に何番も取ることが難しいとも言える。

遠藤にとっても優勝するためには本割含めて大関戦3連勝が絶対条件である。

照ノ富士は9日目終了時点で星の差2つ付けており、また13日目終了時点でも星の差2つ付けていた。

過去のデータではいずれも優勝率100%であるため、照ノ富士にとってはどちらのデータが有利に働くのか。

照ノ富士としては是が非でも本割で決めてしまいたいだろう。

はてさて…