きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

310. 2021年春場所7日目を勝手に語る

好調な役力士達の星にも変化のあった7日目。

まず場所の焦点である照ノ富士だが、難敵御嶽海相手に危なげない相撲を取った。

御嶽海はもろ差し狙いであり、浅いもろ差しの形を作ることには成功したが、照ノ富士は両前ミツをがっちり引き付けて万全な形を作った。

照ノ富士としてはある程度もろ差しを許すことは想定内であり、両前ミツさえ引き付けることが出来れば十分という気持ちもあっただろう。

難敵相手に危なげない相撲を取って白星を挙げたことが何よりだろう。

小結高安が比較的お得意様である宝富士にかなり苦戦を強いられたが、何とか我慢して1敗を守った。

立ち合いから両者得意とは逆の右四つに組み、この時点で高安有利と思ったが、流れの中で左四つとなり、さらには宝富士が先に上手を引く形となった。

高安は半身で苦しい状況だったが、我慢して上手を切り、すぐに上手を引いて出し投げで仕留めた。

相手がお得意様かつ今場所好調なだけに、ある程度不利な体勢になっても余裕はあったのだろう。

今場所の高安は腰の重さを感じさせる内容が続いている。
本日も我慢して凌ぐことが出来た。

とにもかくにもこんなところで落とすわけにはいかなかったため順当な結果だろう。

大関陣に目を向けると、何ともまぁ今場所は予測のつかない展開である。

大関陣唯一1敗だった朝乃山はここ2日間素晴らしい内容だったが、本日は霧馬山の術中にはまり不覚を取った。

霧馬山としては立ち合い左に動いて上手を引くという計算通りの内容だろうが、朝乃山としてはかつて変化されて左上手を引かれた経験もあったため、あの程度の変化には対応してほしいところだった。

この2日間非常に良かったために、本当に残念な黒星である。

そして角番貴景勝は勝っている相撲と負けている相撲の差が激しいと言えるか。

明生相手に良いところなく黒星を喫した。

とはいえ本日は明生が素晴らしい相撲を取った。

貴景勝の突き押しに全く下がらず、むしろ逆に突き放して攻め勝つ内容だった。

貴景勝としては突き押しの威力があまり感じさせなかったが、それ以上に明生の攻めの姿勢が良かったように感じた。

貴景勝は初日から2連勝の後、黒星白星が交互となっており、いまいち波に乗り切れていない状況である。

迷いなく押しに徹しようとはしているのだろうが、思いの外押し込むことが出来ない状況である。

これが減量による影響なのかどうかは不明だが、いずれにせよ優勝争いを考えた上で7日目で3敗はかなり苦しい展開となった。
角番という面でも一進一退の状況である。

昨日どうにもならないと感じさせた正代は何とか白星を挙げた。

志摩ノ海に攻め込まれる形となったが、土俵際逆転の上手投げを決めた。

本日も危ない場面の多い相撲だったが、何とか連敗を止めることに成功した。

立ち合いは高いし、相手に圧力が伝わっていないが、とりあえず白星を掴んだことが何よりだろう。

優勝争いを考えたときすでに4敗を喫しているためかなり厳しいが、好調役力士との対戦はまだ控えているため、何とか立ち直ってほしいところである。

1敗の関脇隆の勝が痛手となる2敗目。
今場所の状況を踏まえたら隆の勝有利と見ていたが、大栄翔の突っ張りに後退するだけの内容となってしまった。

今場所の隆の勝は立ち合いで先手を取ることが出来ていないため、それが仇となってしまったか。

本日は良いところなく敗れてしまった。
上位戦と割が組まれるまでは1敗でいってほしかったのだが残念な結果である。

先場所の覇者 大栄翔は今場所一番の内容で白星を挙げた。
好調力士相手に完勝し、明日も朝乃山戦であるため、本日のような相撲を取りきりたいところである。

明日の注目の割は
照ノ富士ー高安』
この一番である。

今場所の優勝争いを大きく左右する一番と言えるかもしれない。

照ノ富士にとっては『最大の関門』と言っても過言でない一番である。

照ノ富士が幕内へ復帰して以降、高安には3戦3敗である。

ケンカ四つの両者だが、照ノ富士得意の右四つに組んでも上手を許してしまえば高安有利となり、先場所は照ノ富士が高安を意識し過ぎたに頭から当たっていったが、その作戦も不発に終わっている。

照ノ富士からしてみれば何故そこまで苦手にするか不明だが、大関時代から比較的苦手にしている相手である。

とにかく最低限右四つには組むこと、そして高安に上手を許さないことだろう。

苦手意識を持ちすぎて先場所のように出来ないことをしてしまっては思う壺である。
ある程度余裕を持つことが重要だろう。

高安にとっては自身の初優勝を考えたとき、この一番がターニングポイントになる可能性は高い。

立ち合い強く当たってしっかり踏み込み、左四つに組むことが最善だが、照ノ富士も下手を引くと守りの強さを発揮するため、その辺りどう対策していくか。

話は変わり、今場所は平幕中位~下位の力士で飛び抜けた好成績者が存在しないが(一応千代の国は1敗だが)、本日の相撲を見るとやはり豊昇龍辺りは今後期待の持てる力士だと思わせる内容だった。

とにかく足腰が良い。
足腰さえ良ければ全て良く見えてしまうのが私の勝手な感想なのだが、この力士は現状絶対的な型はなく、相撲がやや大きく、身体能力の高さで白星を挙げているため、型が身に付いてくれば1~2年後には三役で活躍していることだろう。

明日で折り返しの中日だが、早くも今場所最注目の割が組まれたといっても過言ではない。

どのような形で後半戦へ突入するのか楽しみである。

余談ですが本日はちょっと酔っ払っているため、文章が拙劣になっているかもしれませんがご容赦ください…