きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

302. 2021年大相撲春場所展望

大相撲春場所が明日から初日を迎える。

『荒れる春場所』もしくは『荒れる大阪場所』と呼ばれることの多い春場所だが、今場所は東京開催であるためそれがどうなるか。

しかもここ6年は全て横綱が優勝しているため、荒れるとは言い難い結果となっている。

さてその両横綱だが、鶴竜はまさかの休場。

情報を聞く限りでは春場所に向けて精力的に稽古を積んでいた様子であり、今場所こそは進退を懸けて出場してくると思っていたのだが、足を負傷したとのことである。

横綱として歴代最多の休場数を更新しており、昨年11月に注意の決議を受けていたが、それでも休場という選択肢を選んだ。

夏場所に進退を懸けるのかそれとも場所後に動きがあるのか。

おそらく前者になると思うが、正直もう擁護は出来ない。

私個人としてはもう引退届けを提出しても構わないと思っている。

第一人者 白鵬コロナウイルス感染症明けであり、いくら百戦錬磨の白鵬いえど未知なる境地である。

技術面、経験値においては今さら語るまでもないが、体力面でどのように影響するか。

今場所で幕内在位100場所という強さだけではなく、鉄人という記録においても上位の記録を樹立しているが、近年は休場も続いており、年齢による衰えは隠せない部分も多い。

それに追い討ちをかけるようにコロナウイルス感染症明けという状態であるため、白鵬いえど一筋縄ではいかないだろう。

初日の相手も先場所の覇者 大栄翔である。

過去2回敗れているだけに相手にとって不足はないだろう。

白鵬は場所の中で相撲内容を修正していき、徐々にエンジンをかけていくため、出場すれば何だかんだ結果を残す力士だがはてさて。

そして今場所最大の焦点となるのが大関復帰をかける照ノ富士だろう。

10勝以上ならば呼び声がかかると思うが、この力士の場合心配な面は実力面ではなく、膝への負担である。

一発勝負ならばもはや現役ナンバーワンと言っても過言ではない程の実力者だが、15日間それが続けられるかというとそうではない。

2場所前も13勝を挙げたが、その時も連敗しており、さらに相撲内容が崩れていた。

ここ2場所は終盤戦に強さを見せているとはいえ、出来れば前半戦で白星を稼いでおきたいところである。

とにかく引っ張り込んで肩越しの上手を狙ったり、両腕を極めるような強引な相撲だけは避けたいところである。

是非とも大関復帰を果たしてほしいところである。

大関陣に目を向けると角番貴景勝が17kg減量したとの情報を耳にした。

私は以前から過度な増量により膝に負担がかかるし、俊敏性を失ったと記載していた。

そのため減量自体は良いことだと思っているが、だからといっていきなり17kgの減量は如何なものだろうか。

急激な減量により少なからず筋量も減少しているだろうし、前に出る圧力にも影響を及ぼすのではないだろうか。

先場所貴景勝自身が痛感したと思うが、押し相撲は少しでも歯車が崩れると脆いのものがある。

身体の変化がどのように影響を及ぼすのか注目である。

正代は先場所終盤まで優勝争いに加わり存在感をみせたが、相撲内容は運も味方した展開が多かった。

まだ大関としての経験値は少ないため、序盤戦自分の相撲を取りきって流れを掴んでいくことが重要だろう。

また立ち合いからの圧力は十分だが、当たりを止められた後の対応が鍵となるだろう。

朝乃山は良くも悪くも10勝前後で落ち着く印象が強い。

現役の横綱大関で唯一13勝以上の白星を挙げたことが無いため、爆発力に欠けている。

何度も記載しているが、上手の取り方を工夫しない限り、上の番付は見えてこないだろう。

今場所は白鵬も出場するし、白鵬戦、照ノ富士戦で真価が問われるだろう。

関脇3場所目となる隆の勝は以前記載したが、新三役かつ新関脇で2場所連続勝ち越しを果たし、この条件を満たした力士は全員大関以上に昇進しているため注目である。

ここ1年で右差し速攻の型が板についており、地力もかなりつけてきているが、もったいない負け方も多い印象を受ける。

立ち合いから速攻でいきたいのが理想だろうが、どうも立ち合い踏み込むのが遅いように見受けられるため、立ち合いの踏み込みが重要になってくるだろう。

先場所の覇者 大栄翔は今場所も番付運悪く小結に留まったが、今場所も二桁勝つことが出来れば大関昇進への挑戦権を得ることができるだろう。

先場所は立ち合いの踏み込み、圧力が凄まじく、突っ張りの腕も左右しっかり伸びて相手に力を伝えていたが、今場所もそれが出来るかどうか。

初日の白鵬戦は楽しみな一番である。

貴景勝のところにも記載したが、ちょっとした違いで調子を崩すのが押し相撲であるため、序盤戦で流れを掴みたいところである。

今場所の三役以上は実力者揃いであり、勝ち越すのも一苦労ではないだろうか。

その中でも白鵬照ノ富士が頭ひとつ抜け出す形となると思うがはてさて。

優勝候補本命は照ノ富士
次点で白鵬
伏兵に隆の勝という予想でもしておこう。

私個人としては上位に戻ってきた明生、休場明けの若隆景の2名を注目しているがはてさて。

今場所もコロナウイルスの脅威と隣り合わせであるが、無事に15日間開催されることを切に願っている。