きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

237. 2020年秋場所14日目を勝手に語る

大相撲秋場所も14日目を終了し、優勝争いも3人に絞られた。

2敗:正代
3敗:貴景勝、翔猿
という形で千秋楽を迎えることになった。

本日最大の注目である『朝乃山ー正代』は正代に軍配が上がり、正代が単独首位に躍り出た。

正代の気迫が全面に出た一番だった。

立ち合いの出足、圧力で朝乃山を半身にさせて圧倒した。

朝乃山の立ち合いも決して悪くなかったのだが、それ以上に正代の気迫が凄まじかった。

優勝への意識はないと発言しているが、全くないことなどないだろう。

その中集中力をしっかり保ち、両大関を撃破した。

明日勝てば優勝だが、変わらず自分の相撲を取り切ることが出来るかどうか。

一方朝乃山は、本日の一番は仕方ないとして、やはり初日から3連敗が尾を引く形となった。

序盤戦とその後では明らかに立ち合いの踏み込みが異なっていた。

さらに初日は土俵際のツメの甘さも目立っていた。

先場所と異なり、序盤戦で屈辱な思いをする場所となったが、これをバネにして奮起してほしいところである。

優勝の可能性は消滅したが、千秋楽良い相撲を取って来場所に繋げたいところである。

貴景勝ー翔猿』の1差対決は、大関が意地を見せて両者3敗となった。

貴景勝としては翔猿が何をしてこようとも慌てず冷静に、相手を中に入れないように突き放していくことしか考えていなかっただろう。

翔猿は思い切って当たっていき、一瞬押し込む場面もあったが、貴景勝としては何も慌てていなかった。

貴景勝は自分の相撲を取り切り番付通りの結果を示した訳だが、翔猿としても最高の相撲内容だったと言える。

本日翔猿が負けたのは単純に力量の差だ。
番付通りの結果になっただけなので、気にすることは何もないだろう。

明日の正代戦も変わらず思い切った相撲を取ってほしいところである。

平幕3敗勢は両者ともに黒星を喫し、優勝争いから脱落した。

『御嶽海ー若隆景』は、両者得意の四つと逆の右四つだったが、御嶽海が体格差を生かして冷静に相撲を取った。

若隆景としては両廻しを引いて十分だったが、出し投げ気味に動いたところで呼び込んでしまった。

もう少し攻めていきたいところだっただろうが、逆の四つのため慌ててしまったか。

今場所見せていた動きの良さも発揮したいところだったが、御嶽海が意地を見せたというところだろう。

『隆の勝ー阿武咲』は隆の勝の地力の高さを証明した一番でもあった。

阿武咲が左からおっつけているが、隆の勝の上体が起きることはなく、ジリジリと攻め立てて、最後は叩き込みだったが隆の勝が圧力勝ちした内容だった。

昨日翔猿戦が不完全燃焼だったため、本日は集中して取り組めた様子である。

阿武咲としても決して悪い相撲ではなく、自分の相撲を取ったが隆の勝の方が上だったというところだろう。

明日の注目の割は
『正代ー翔猿』
この一番に尽きるだろう。

決定戦にしろ巴戦にしろこの一番から全ての結果が生まれることになる。

正代としては上記の通り、変わらず自分の相撲を取り切ることが出来るかどうか。

阿武咲、若隆景、隆の勝と動きの良い翔猿を意識しすぎて自分を見失い、敗れ去った力士が多い。

自分を見失うことなく、集中して取り組むことが出来るかどうか。

翔猿としては恐いものなどないため、ここまでの14日間通り思い切った相撲を取ってほしいところである。

三賞予想は
敢闘賞:隆の勝(条件)、阿武咲(条件)、翔猿
殊勲賞:正代、翔猿(条件)
技能賞:正代(条件)、若隆景
という予想である。

受賞人数は正代、若隆景、阿武咲、翔猿は確定であり、隆の勝が上位圏内で二桁勝てば受賞するのではないだろうか。

それぞれの賞だが、新入幕翔猿はまず二桁勝ったことで敢闘賞は確定、千秋楽正代に勝てば殊勲賞もという形ではないだろうか。

正代は両大関を下したことで殊勲賞が確定、優勝となればもうひとつ付けておくかというような考え方で技能賞辺りが選ばれるのではないだろうか。

大々的にこのような意見が述べられる訳ではないが、そういった形に近い受賞は私個人としては望まないのだが。

若隆景はおっつけのうまさ、動きの良さを評価されて技能賞、阿武咲は実力者のためもう一番ほしいというところで条件付きだと予想。

明日で秋場所もいよいよ千秋楽を迎える。

幕内優勝に関する史上初の記録は見られなくなったが、優勝争いも三賞のゆくえも楽しみである。

はてさてどのような結末となるのか…