きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

214. 2関脇二桁勝利かつ2小結勝ち越し

先程、『朝乃山-照ノ富士の一番だけで満腹』と記載したが、やはり気になったので調べた。

それは『2関脇二桁勝利かつ2小結勝ち越し』についてである。

まず年6場所制となった昭和33年以降、関脇・小結全員が勝ち越しを果たしたのは今場所を含めると『16回目』である。

その中、題名の通り『2関脇二桁勝利かつ2小結勝ち越し』は今場所を含めると『4回目』である。

過去3回の成績を以下にまとめた。

①1998年初場所

武双山:10勝5敗

関脇

栃東:11勝4敗

魁皇:8勝7敗

小結

琴錦:10勝5敗

この場所は横綱大関・関脇・小結が全員勝ち越しを果たした場所でもある。この記録はこの4場所後の秋場所にも達成されるのだが、それ以降は達成されていない記録である。

琴錦以外の3力士は結果的に大関へ昇進しており、唯一昇進できなかった琴錦も平幕で2回優勝するなど『最強関脇』と呼ばれることの多い力士のため、豪華な三役陣だったと言える。

ちなみに『2関脇二桁勝利かつ2小結勝ち越しかつ3名以上の二桁勝利』はこの場所が唯一である。

 

②2000年春場所

武双山:12勝3敗

関脇

雅山:11勝4敗

 

関脇

栃東:8勝7敗

土佐ノ海:8勝7敗

小結

魁皇:8勝7敗

この場所で武双山大関昇進を果たし、翌場所雅山大関昇進を懸ける場所となった。こちらも土佐ノ海以外の力士は最終的に大関へ昇進しており、土佐ノ海も三役常連の実力者だったため、豪華な三役陣である。

 

③2019年秋場所

御嶽海:12勝3敗

関脇

貴景勝:12勝3敗

阿炎:9勝6敗

小結

遠藤:8勝7敗

記憶に新しい貴景勝が関脇へ陥落し、特例復帰を決めた場所である。この場所は史上初の『関脇同士の優勝決定戦』へと縺れ、御嶽海が2度目の優勝を果たしている。

 

状況は異なるが、題名通りの記録を達成した力士の顔触れを見てみると『大関へ昇進した力士が複数名存在する』ということである。

 

改めて今場所の三役力士の顔触れを見てみると

正代:(10勝3敗)

関脇

御嶽海:(10勝3敗)

大栄翔:(9勝4敗)

小結

隠岐の海:(8勝5敗)

※成績は13日目終了時点

御嶽海は連続三役在位数に加え、関脇で2度の優勝と本来ならばすでに大関へ昇進していても不思議ではない成績を収めているため、やはり期待せざるを得ない力士である。

そして昨年九州場所辺りから相撲内容に変化が見られ、今年に入ってから三役で初の勝ち越し及び初の二桁勝利を果たし、一気に大関候補へ名乗りを上げた正代。

過去のデータから見ると、この2名が大関昇進を果たすのか。

それとも今場所白鵬に土をつけて三役で初めて勝ち越しを果たした大栄翔か。

はたまた阿炎、遠藤、隠岐の海が参戦するのか。

 興味深いところである。