きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

200. 2020年七月場所2日目を勝手に語る

鶴竜休場』
私は昼頃この情報を耳にしたのだが『なぜ?』という思いが強かった。

一応診断名はついているものの、横綱の休場は見方によっては『逃げ』と捉えられることが多く、昨日裾払いを空振りして墓穴を掘ったため、そう捉えられても仕方ないだろう。

先場所復調の兆しを見せていたが、これで昨年名古屋場所に優勝を果たして以降、5場所中4場所で休場となった。

進退を問われても仕方のない年齢に差し掛かっているため、鶴竜にとって今年は正念場になりそうである。

さて土俵に目を向けると、注目の新大関 朝乃山は、鬼門と呼べる遠藤相手に完勝した。

立ち合い右を固めて当たったが、遠藤にいつも通りというべきか差し負けた。

しかし左は抱え込まず、立ち合いの踏み込みもしっかりしているため、遠藤にもろ差しを許したが、下半身はしっかり落としながら下からの攻めで圧倒した。

この2日間を見る限りでは、下半身が安定している。

苦手相手に堂々の内容であり、この先期待を持てる内容とも言える。

明日以降も集中して取り組んでほしいところ。

一人横綱となった第一人者 白鵬は、豊山を寄せ付けず連勝スタート。

左前ミツではなかったが、右四つ左上手の時点で白鵬の勝利は約束されたようなものである。

初日僅かにヒヤリとさせたが、見事修正を果たした。

角番貴景勝が、幼い頃からのライバルである阿武咲を下して連勝。

叩きがやや強引に見えたが、先に攻め込み圧力をかけていた分、ある程度の余裕はあったか。

とはいえこの2日間、立ち合いからそのまま押し切る相撲は取ることが出来ていない。

角番のため白星が何よりの薬だし、また押し相撲は白星を積み重ねることで波に乗る傾向があるため、この先注目である。

関脇に目を向けると御嶽海が先場所苦杯をなめた隆の勝相手に白星。

立ち合いで相手得意の右を差されかけ、巻きかえたところをおっつけられたが、うまく体を開いて叩き落とした。

磐石な内容とは言い難いが、入り方の難しい今場所に限って言えばまず連勝出来たことが何よりだろう。

先場所三役で初めて勝ち越した正代は、宝富士を圧倒して連勝スタート。

昨日は立ち合いで顎を上げる悪い立ち合いだったが、本日の立ち合いは素晴らしく、その後の攻めも早かった。

本日は得意相手だったため、上位戦でこの相撲を取ることが出来るかどうか。

平幕下位に目を向けると、『照ノ富士ー琴恵光』は両者の持ち味が出た良い一番だった。

初日を見ても両者ともに身体は動いている様子だっただけに、本日も両者良い相撲だった。

照ノ富士側から見ると、むやみに引っ張り込むことはせず、相手の動きをしっかり見て、そしてしっかりついて行って攻め切った。

照ノ富士は本日の動きを見てもわかるように、下半身に安定感が出てきているため、このまま引っ張り込むような無理な相撲は取らずにいってほしいところ。

負けた琴恵光を含め、今場所は佐渡ヶ嶽部屋の力士が好調である。

その背景には幕内力士が5名いるため『出稽古に不自由しない』ということだろう。

皆身体が動いており、さらにはこの2日間他の力士では中々見ることの出来ない粘りも見受けられる。

琴ノ若、琴勝峰は今や若手代表格とも呼べる年齢のため、今場所楽しみである。

明日の注目の割は
白鵬ー遠藤』
『朝乃山ー豊山
この2番である。

白鵬ー遠藤は何かと因縁のある対戦だが、白鵬としては油断できない相手である。

だからこそ毎場所厳しい相撲を取ってくるのだろうが、遠藤としては張り差し、かち上げに対してどのような策を練るのだろうか。

また単純に立ち合いの踏み込みスピード、圧力は白鵬の方が上である。

遠藤としてはうまく左を差し、さらにはもろ差しを果たすことができるかどうか注目である。

朝乃山ー豊山は学生時代からのライバル関係だが、この2日間の内容を貫けば朝乃山が負けることはないだろう。

しかし先場所のように思わず引いてしまって墓穴を掘るという可能性もある。

この対戦は豊山がかなり意識しているだろうから、何としても朝乃山に一泡吹かせようという気持ちが強いだろう。

先場所の内容もそのように感じた。

朝乃がとしては油断せず、この2日間の相撲を取ることが重要だろう。

まだ2日目だが、やはり上位陣が自分の相撲を早くも取っている印象である。

前頭上位にとってはやや苦戦を強いられる場所になる可能性が高いかもしれない。

はてさて…