無観客開催となった大相撲春場所もいよいよ明日で千秋楽を迎える。
『コロナウイルス感染者が1人でも出たら中止』という中で開催されたが、とりあえず無事に15日間終えられそうなため、ファンとしても安堵である。
さて優勝争いに目を向けると、2013年九州場所以来6年半ぶりの横綱同士千秋楽相星決戦となった。
そもそも横綱同士に限らず、千秋楽相星決戦自体が上記以来である。
鶴竜にとっては初めての千秋楽相星決戦であり、第一人者白鵬は以下の通りである。
年代 |
対戦相手 |
優勝者成績 |
2008年初場所 |
朝青龍○ |
14勝1敗 |
2008年春場所 |
朝青龍☓ |
13勝2敗 |
2012年名古屋場所 |
日馬富士☓ |
15戦全勝 |
2013年九州場所 |
日馬富士☓ |
14勝1敗 |
43回も優勝を果たしているが、千秋楽相星決戦となると今回で5回目である。
白鵬の場合、千秋楽待たず優勝を決定させることも多いため、そもそも逆転優勝に限っても2012年春場所しか経験がない。
この場所も千秋楽首位で迎えた鶴竜が豪栄道に敗れ、優勝決定戦の末逆転優勝を果たしたが、要は『他力逆転優勝』だった(この旨の内容に関してはこちらを参照)。
少し話は逸れたが、百戦錬磨の白鵬といえど、千秋楽相星決戦の経験は浅い。
しかも過去4回、成績は1勝3敗と負け越している。
過去4回が一昔前の話であるため、あまり参考にはならないかもしれないが、白鵬にとっては嫌なデータと言える。
果たして第一人者白鵬が意地を見せるのか。
それとも鶴竜の復活優勝か。
熱戦を期待したところである。