きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

161. 2020年初場所13日目を勝手に語る

2名の1敗力士が3敗力士をそれぞれ下して1敗死守。

まず徳勝龍だが、伝家の宝刀は右だけでなく左もだった。

これで4日連続の突き落としである。

本日は左四つに組むことが出来なかったが、立ち合いから突っ張って先手を取っていた。

その後豊山に攻め返されたが、先手を取った分ある程度余裕も生まれたのだろう。

豊山からすると攻め急いで足が出なかった。

徳勝龍は本来ならば身体が固くなってもおかしくない終盤戦に突入しても、身体の軽やかさは健在の様子である。

そして正代だが、数日ぶりに正代らしいもろ差しの相撲で完勝した。

昨日も記載したが、比較的差しやすい輝だったことが幸いだったか。

昨日まで動きが固かったが、本日は完璧な相撲だった。

唯一の2敗貴景勝は高安との激しい一番を制して2敗死守。

過去何度も苦杯を嘗めている叩きにも対応し、冷静に攻めきった。

自力優勝が出来ない状態であるが、必死に食らい付いていくしかない。

明日『正代ー徳勝龍』の1敗対決の割が組まれたため、優勝は正代、徳勝龍、貴景勝の3名に絞られた。

そして明日『貴景勝ー朝乃山』の割が組まれたため『貴景勝ー徳勝龍』の割が事実上組まれなくなった。

問題は昨日記載した通り、徳勝龍が役力士との対戦があるかどうかである。

千秋楽は『朝乃山ー徳勝龍』を組んでほしいところだが。

優勝争いの話題とは異なるが、朝乃山と遠藤が勝ち越しを決めた。

朝乃山はケンカ四つの宝富士相手に右を差し勝ち、上手も引いて万全の形なのだが、上手が一枚であり、何となく不安定である。

一昔前の稀勢の里を見ているようであり、絶対的な型に組んで最終的に勝つとはいえ、ひやひやものである。

数場所前までは左前ミツを狙う相撲も増えていたが、今場所は差し手を優先する立ち合いが多い。

しっかり踏み込んで最終的に上手を引けたら良いのかもしれないが、上手に拘る相撲を確立すれば上の番付もすぐに見えてくると思うのだが。

遠藤も勝ち越しを決めたが、今場所に限って言えば『ようやく』といったところか。

前半戦の出来からすると優勝争いに顔を出して欲しかったのだが…

後半戦を見てしまうと三賞受賞も難しいように感じてしまうがどうなるのか。

残り2日間連勝して二桁に乗せたいところである。

明日の注目の取り組みは
『正代ー徳勝龍』
貴景勝ー朝乃山』
この2番だろう。

正代ー徳勝龍は、この一番をモノにした力士が優勝に大きく前進することになる。

正代としては左は差しやすいだろうし、もろ差しを果たす可能性も高い。

徳勝龍としてはここ数日気迫の突っ張りを見せており、明日も突っ張りがカギとなるのではないだろうか。

正代は顎の上がりやすい力士なので、突っ張りで先手を取り、そこで正代が慌ててくれたら伝家の宝刀のチャンスである。

8:2で正代有利と予想するがはてさて。

貴景勝ー朝乃山は両者ともに負けられない一番である。

貴景勝は敗れれば優勝圏外となるため、絶対に負けるわけにはいかない。

朝乃山は大関への足固めの場所とするためには二桁勝利は絶対であり、そのためには一番も落とせない。

先場所は朝乃山が圧力勝ちした内容だったが、今場所の内容を見ると貴景勝がやや有利か。

残り2日間。
どのような展開で千秋楽を迎えるのだろうか…