きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

157. 2020年初場所11日目を勝手に語る

『調子の良い力士は身体が動くし、残せるもんだなぁ~。』
と感じさせた11日目。

1敗の両力士の内容がそうだった。

正代は顎を上げる悪い癖が見受けられ、大栄翔に攻め込まれたが、土俵際でうまく残した。

顎を上げながらも正代自身攻める気持ちがあったことが良かったのか。

とはいえそれだけではいつもの正代ならば残せなかっただろう。

好調な力士は何をやってもうまくいくということだ。

もう一人の1敗徳勝龍もそれが言える。

昨日私は碧山に勝つイメージが湧かないと記載した。

流れとしては碧山の突っ張りを受けて、叩かれて終わりというものだ。

しかし本日は立ち合い当たってから珍しく激しく突っ張っていった。

結果的に左四つに組み、徳勝龍の四つとはいえ、胸を合わせた状態のため、体格差で不利だと思われた。

しかしそこから狙い澄ましたかのような右突き落としであった。

2日間連続で記載しているが、今場所特段強さを感じることはないが、とにかく動き勝っている印象である。

そして本日の内容を見ると、そこに『気迫』もプラスされたように感じる。

終盤戦へ突入し、ある程度色気が出てきたということだろう。

明日以降も優勝を意識せず、固くならずに動き回れるかどうか。

2敗の貴景勝豊山、輝は全員前に出る相撲を取りきって完勝。

3名全員が文句のつけようのない内容だった。

優勝争いの力士からは逸れるが、朝乃山が本日も勿体ない相撲で黒星。

炎鵬が立ち合いで足を取りに来て、それは許さなかったが、勢いで前に出過ぎて腕を手繰られた。

昨日の栃ノ心戦もそうだが、焦りなのか不十分な体勢で攻めているため、墓穴を掘っている。

二桁勝利を目指しているという気持ちが焦りに繋がっているのか、ここ2日間の内容は数場所積み上げてきた良いときの朝乃山らしさが消え失せている。

これで二桁勝利のためには一番も落とせなくなった。

角番豪栄道が苦手高安を降し、負けられない終盤戦の初日を白星とした。

廻しは引けなかったが、今場所初めて得意の右四つに組んで白星を掴んだ。

自分の形に持ち込んでの白星ということで少しはホッとしただろう。

厳しい取り組みが続くが、明日以降どうなるか。

明日の注目の取り組みは
豪栄道ー朝乃山』
『正代ー阿炎』
『輝ー徳勝龍』
この3番である。

豪栄道ー朝乃山は優勝争いと無縁だが、両者ともに負けられない一番である。

大関在位に望みを繋げるか、それとも二桁勝利に望みを繋げるか。

本日だけで考えるならば豪栄道の方が厳しい相撲を取っている。

朝乃山としてはしっかり踏み込んで胸を合わせたいところ。

正代は本日のように顎が上がりっぱなしならば、阿炎の突っ張りをモロに受けて下がる可能性が高い。

立ち合いしっかり踏み込んで、顎を上げず圧力をかけていきたいところ。

輝ー徳勝龍の1差対決は、ここまでの相撲内容を見る限り、追う立場の輝の方が数倍良く感じる。

輝としては土俵際に注意しなければならない。

徳勝龍は変わらず身体が動くかどうかが鍵となるだろう。

終盤戦へ突入し、優勝争いも佳境を迎えるが、今場所も割に関して疑問が残りそうである。

その旨に関しては後程記載したいと思う。