きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

156. 2020年初場所10日目を勝手に語る

本日で中盤戦が終了。

注目の『貴景勝ー炎鵬』は大関が意地を見せた。

貴景勝が冷静に捌いた内容だった。

昨日正代に内容面でも圧倒され、精神面の不安も示唆されたが、しっかり気持ちを切り替えて臨んだようだった。

先頭集団との星の差1つは変わらず、このまま食らい付いていきたいところ。

炎鵬としては中に入りたいところだったが、体格差こそ違えど身長差があまりないため、入りづらい様子だった。

かつて同じ小兵力士である宇良が貴景勝を苦手としていたことと同様と言ったところか。

1敗の正代は立ち合いやや高く、松鳳山に攻め込まれたが、相手の巻きかえに乗じて強烈な右ハズ押しが決まった。

好調なため、ある程度攻められても余裕があるし、相手の動きにもうまく対応出来ているのだろう。

終盤戦以降、立ち合いを修正してさらに加速していけるかどうか。

同じく1敗の徳勝龍は昨日記載した通り、強さを感じることはないが、動き勝った一番だった。

正直徳勝龍は明日の碧山戦で勝つイメージが湧かないのだが、動きの良さでどうなるか。

朝乃山が勿体ない相撲で黒星。

栃ノ心の変化には対応し、その後上手も引いたが、上手は一枚気味であり、さらに深かった。

寄りも腰高のため、栃ノ心の右下手を殺すことが出来ず、下手投げを食ってしまった。

元々朝乃山は上手よりも差し手に拘ることが多く、ここ数場所は改善傾向にあったが、本日は悪い面が顔を覗かせる結果となった。

昨日苦手に我慢して白星を掴み、流れに乗りたいところで痛い黒星である。

これで4敗となり、二桁勝利のためには黄信号となった。

そして遠藤の連敗が止まらない。

立ち合いで御嶽海に圧倒され、土俵際で凌いだが、不得手の右四つであり、巻きかえにいったところをうまく突かれた。

昨日といい、前半戦見せていた鋭い立ち合いが影を潜めてしまった。

やはりこの力士は同格に勝ちきれないのかとがっかりしてしまう3連敗である。

一方の御嶽海だが、本日のように相手の巻きかえに乗じて上手出し投げを打つ辺り、やはりセンスは素晴らしいものを持っていると感じさせる。

前半戦絶好調であった遠藤、逆に不調であった御嶽海が本日10日目を終えた時点で星は同じである。

相撲というのは本当に難しいと感じさせる。

角番豪栄道が7敗目を喫し、大関在位阻止のためには後がなくなった。

昨日私は役力士との対戦は可能性を秘めているという旨の記載をしたが、こうも簡単に平幕力士に敗れるようではさすがに厳しすぎる。

怪我の影響が大きいため、いなされると脆い。

昨日記載した通り、それでも今場所は立ち合いからの出足に賭けるしかないだろう。

残り5日間もそれを貫くしかない。

平幕では豊山と輝が勝ち越しを決めた。

輝は先場所から明らかに相撲が変わった。

無理に頭を下げず、圧力をかけつつ、四つでも相撲を取るという意志が感じられる。

一言で『前に出る』と言っても、その認識が変わったように感じる。

この内容でも現状上位に通用するかどうか不明だが、幕内下位で相撲を取る力士では無くなったように感じる。

豊山は正直何が良くなったかというといまいちわからない。

豊山ファンには申し訳ないが、私から言わせてもらうと2018年名古屋場所で12勝した場所も特段強いと感じず、その場所勢いがあったという程度の認識だった。

そのためその後十両にも陥落し、鳴かず飛ばずの成績だった。

押し相撲だが絶対的に押しが強いわけでもないし、四つでも絶対的な相撲を取ることが出来るわけでもない。

それでもここ数場所は連続で勝ち越しており、今場所も10日目で早々と勝ち越しを決めた。

これは地力が付いている証拠である。

同学年の朝乃山の活躍が刺激となっているのか。

この力士は相撲内容が確立したとき、上位で躍進するときかもしれない。

明日の注目の取り組みは
貴景勝ー宝富士』
豪栄道ー高安』
この2番である。

貴景勝は力を発揮すれば問題ない相手だと思うが、先場所不覚を取っている相手である。

宝富士の腕力は強いため、先場所のような突き落としに注意しなければならない。

星の差1つで食らい付いていくためには、平幕相手に落とすわけにはいかない。

大関維持のためにもう一番も落とせない豪栄道は、過去合い口の悪い高安である。

昨日も記載した通り、合い口は悪いが、立ち合いからの出足で圧倒したこともあり、今場所の両者の状態を加味すると何とも言えない対戦である。

仮に豪栄道が敗れれば、4場所連続大関陥落者の誕生ということになる。

明日の注目に記載したが、豪栄道の5日間は目が離せない。

明日から終盤戦だが、明日で早くも星が動きそうな予感もあるがはてさて…