白鵬休場。
昨日記載したが予想通りである。
そして出場した鶴竜が3敗目。
明日は休場届けを提出するだろう。
昨日の白鵬の連敗によりメディアやファンの中では『世代交代がきた』という旨の記載を目にするが、それに関して私は完全に賛成することはできない。
『現在の若手力士で期待の力士は?』
と尋ねられたとき、多くの方は貴景勝、朝乃山の2名を挙げるだろう。
この中に割って入るとしたら、平幕に陥落したがついこの前まで大関候補筆頭だった御嶽海だろう。
しかし今場所ここまで白鵬、鶴竜の黒星5つで上記3名の名前はない。
むしろ5敗のうちの2つが妙義龍というベテランの域に入っている力士である。
デビュー当初から人気者の遠藤は、現状出世争いの期待とは異なるものであり、また年齢も今年30歳を迎えるため、決して若手と呼べる年齢ではない。
世代交代と呼べるのは、御嶽海と同学年である北勝富士が鶴竜を降したことくらいだろう。
要するに本当の世代交代とは貴景勝、朝乃山といった力士が安定して白鵬を倒すようになってから初めて言えることではないだろうか。
昨年末にも記載したが、現状は『若手力士の台頭は間違いないが、白鵬を脅かすまでには至っていない』ということである。
そのため白鵬が出場すれば鶴竜以外優勝出来ない結果となっている。
白鵬の休場に対して『逃げ』と発言する者もいる。
これに関しては私自身もそこまで否定しないが、逃げた後戻ってきた白鵬を倒さない限り、数年同じことが繰り返されることになるだろう。
あくまでこれは序章だ。
そしてこの序章までは何度か辿り着いているが、その先に辿り着けないのである。
ここ数場所確実に力を付け、いまや大関候補筆頭である朝乃山は白鵬から白星を挙げていない。
これが見られないうちは世代交代はまだまだ先の話だろう。
『白鵬の黒星』≠『世代交代』
私はこれを強く訴えたい。