きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

127. 2019年九州場所4日目を勝手に語る

昨日懸念していた両大関は明暗が別れた。

『明』の貴景勝はしっかり押し込んで、間隔が少し空いたところを叩き込んだ。

この2日間のようなまともな叩きではなく、しっかり圧力をかけたからこそ決まった叩きであった。

楽して勝つことを考えず、押すことを貫くことが重要だろう。

『暗』の高安は懸念していた通り北勝富士のおっつけにやられた。

本日のおっつけは左からであったが、そもそも高安の立ち合いがあまりにも右をぶつけすぎたように感じた。

かち上げから起こして突っ張ろうと考えていたのだろうが、強く当たることを意識し過ぎたためか、始めから半身になるような形となり、北勝富士のおっつけに見事ハマってしまったように見えた。

高安としては初日のような思いきった相撲を取りたいのだろうが、気持ちと身体がバラバラなように感じる。

怪我の影響もあるのだろうが、角番脱出のためにも序盤は白星先行で終えたいところ。

第一人者 白鵬隠岐の海を降して今場所初の連勝だが、本日の相撲を見て最も感じたことは『立ち合い』に関してである。

以前と比較して『高い』『遅い』『軽い』。

立ち合い高く、踏み込みスピードも無い分、得意の左前ミツを引いてもすぐに切られ、圧力も無い為相手にある程度余裕を持って残された。

そしてあっさり巻きかえを許した辺りも気掛かりである。

もろ差しを許しても、白鵬自身代名詞とも呼べる左上手を引き付けていたから良かったが、磐石とは言い難い内容である。

まだ序盤と言えばそれまでだし、場所中にエンジンがかかることもしばしばある百戦錬磨のため、判断は難しいところだが、この4日間を見る限りでは白鵬にとって苦戦を強いられる場所になりそうな予感がする。 

関脇に目を向けると、大関昇進を目指す御嶽海が大栄翔相手に不覚を取った。

立ち合いもろ手突きを選択し、それを下から跳ね上げられてもろ差しを許した。

本来御嶽海が取りたい相撲を逆に大栄翔が取った内容だった。

昨日負傷した目の影響もあったのか、立ち合い高いし、結果としてもろ手突きも悪手となった。

序盤で早くも2敗を喫し、大関昇進に関しては暗雲が立ち込めているが、まだまだ序盤戦のため、まずは二桁勝つためにも平幕相手には白星を重ねていきたいところである。

栃ノ心が昨日同様、相撲内容にあまり中身が無いながらも何とか白星。

立ち合いからあっさり相手得意の左四つを許し、上手もあっさり許した。

そこからよく逆転できたと言えば聞こえは良いが、内容に全く中身がないため、この先も苦戦を強いられるだろう。

明日の注目は
白鵬ー妙義龍』
北勝富士ー朝乃山』
この2番である。

正直白鵬ー妙義龍は、白鵬があっさり勝つ姿も目に浮かぶのだが、妙義龍が張り手、かち上げを恐れず、立ち合いしっかり踏み込んで白鵬を引かせたら面白い。

白鵬は2日目にその展開で敗れており、上記の通り本日も立ち合いは甘い。

妙義龍の立ち合いの鋭さならば、十分可能性はある。

北勝富士ー朝乃山は両者ともに今場所好調であるため注目である。

北勝富士としては今場所随所にみられるおっつけ、ハズ押しが勝利への鍵となるだろう。

先場所の両者の対戦も北勝富士のハズ押しがハマり、北勝富士に軍配が上がった。

一方朝乃山としては、立ち合いしっかり踏み込み、絶対に『引っ張りこんで上手を狙わない』ことだろう。

先場所の対戦では、立ち合いしっかり踏み込み、廻しを引けなくても圧力をかけていたが、引っ張りこんで上手を狙ったところをハズ押しされた。

上手を狙う際は前ミツ狙い、廻しが引けなくても前に圧力をかけることが重要だろう。

明日で早くも序盤5日間が終了する。

どのような展開で中盤戦へ突入するだろうか。