きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

126. 2019年九州場所3日目を勝手に語る

昨日は上位陣総崩れの九州場所だったが、本日は打って変わって上位陣+関脇2名全員白星。

まず本日注目の『白鵬ー朝乃山』だが、第一人者 白鵬が考えた一番で朝乃山を一蹴した。

白鵬は立ち合い張り差しを選択。

しかも本日は『右張り差し』だった。

白鵬の張り差しは左からが多く、そこから右四つに組む流れである。

しかし本日は裏をかくように右から張って左を差すことに成功した。

さらにはもろ差しになり、万全な形であった。

白鵬としては右四つがっぷりになることを避けたのか、速攻相撲を意識しているように感じた。

正直『絶対的な強さ』はあまり感じさせないが、期待の若手相手に相撲を取らせず、そして連敗を逃れたという点では大きいだろう。

一方朝乃山としては裏をかかれた形となり、何もできずに敗れたというのが悔やまれるところである。

朝乃山としては切り替えて明日以降自分の相撲を取っていきたいところ。

大関陣2名は磐石と言い難い内容ながらも白星。

高安はお得意様の隠岐の海相手に、得意の左四つに組止め上手も引いたが、その上手は深く、その後の上手投げも強引だった。

全休明けの角番ということで、まずは白星を積み重ねることが最優先と言ったところか。

貴景勝が大栄翔相手に辛勝。

立ち合いからの流れは良かったが、いなされたあとに上体が起きたまま突っ張り、さらにそこからまともな叩きを見せた。

何とか決まったから良いものの、内容は決して誉められたものでない。

昨日の朝乃山戦もそうだが、今場所は我慢が出来ていない様子である。

大関昇進を目指す御嶽海は、明生相手にしっかり体を寄せて攻めきった。

昨日の敗戦を引きずることなく相撲を取りきった。

この一番をきっかけにして白星を積み重ねていきたいところ。

大関復帰を懸ける栃ノ心が3日目に初日を挙げた。

遠藤に右前ミツを引かれたが、強引に振りほどいて叩き込んだ。

正直栃ノ心としては中身のない内容だが、気持ちは切れていない様子である。

一方遠藤としてはもったいない内容である。

現状お互いの力量、相性を考えたとき遠藤としては星勘定に入れたい力士だったと思うが。

平幕下位に目を向けると正代の調子が良さそうだ。

場所前の展望でも記載したが、この地位ならば好成績も十分に考えられるだろう。

一方琴奨菊が気がかりである。

上位で勝ち越す力量は無くなったが、平幕相手には強さを発揮しており、上を目指す若手にとっては『門番』に近い存在であった。

しかし先場所は前頭7枚目で負け越し、そして今場所は初日から3連敗。

まずあっさりもろ差しを許しすぎる点が気がかりである。

元々この力士は右を抱え込みにいくため、脇が甘いことに定評(?)があったが、今場所は本当にそれが顕著である。

そして立ち合いからの圧力、その後の馬力も低下しているため、脆く崩れてしまう。

年齢から考えたら仕方ないと言えば仕方ないのだが、あまりにも脆く敗れ去る姿をみると寂しさを感じる。

明日注目っていう程ではないが
『高安ー北勝富士
貴景勝ー遠藤』
大関にとっては油断ならない相手である。

両者ともに自分の相撲を取りきれば問題ないと思うが、中途半端な内容では足をすくわれる可能性が高い。

高安は北勝富士のおっつけ、ハズ押しには注意しなければならないため、安易な左差しは避けたいところ。

貴景勝は安易な叩きは避けたいところ。

前に圧力のかかっていない叩きでは、遠藤に手を付かせることは出来ないだろう。

白鵬も磐石とは言い難いため、優勝争いを演じるためには序盤で躓くわけにいかない。

大関陣にとっては踏ん張りどころである。