本日はこれに尽きるだろう。
立ち合いで妙義龍を起こし、すぐに左から突き落とし。
立ち合いしっかり当たって圧力をかけたからこそ決まった流れである。
重圧のかかる一番も立ち合いに集中しており、自分の相撲を取りきった。
史上最速の特例復帰記録を果たし、残るは優勝だ。
正直豪栄道と割が組まれる前に10勝したのはかなり大きいと思う。
この一番に勝てば優勝はほぼ決まりだろうが、最大の苦手相手に自分の相撲を取りきれるかどうか。
いや『通用するかどうか』という表現の方が正しいかもしれない。
過去の対戦では立ち合いで圧倒されており、貴景勝の持ち味がかき消されてしまっている。
立ち合いで豪栄道に差されないことはもちろんのこと、突き放していけるか、そして貴景勝の間合いで相撲を取ることが出来るかどうか。
大関復帰を果たし、優勝へ向かって加速できるかどうか。
そして後続の御嶽海は3敗を死守したが、朝乃山が本当に悔やまれる黒星で4敗に後退。
大相撲の合い口というものは恐ろしいものだ。
朝乃山は明らかに意識してしまい、足があまり出ていなかった。
10日目終了時点では優勝候補筆頭に挙げていたのだが残念である。
残り3日間。
欲を言えば貴景勝はこのまま全勝して2敗の優勝を果たしてほしいところである。
俗に言う3敗の『低次元優勝』はまだしも、4敗まで優勝ラインが降下する優勝争いは見たくないのだがはてさて…
