きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

109. 2019年秋場所10日目を勝手に語る

大相撲秋場所も中盤戦を終了した。

そして本日の取り組みを終え、混戦模様だった優勝争いも貴景勝、御嶽海、朝乃山に絞られたのではないだろうか。

まず1敗の平幕両力士が敗れ、1敗が消滅。

正直明生がもったいない一番だった。

立ち合いしっかり踏み込み、得意のもろ差しを果たしたが、そこからの攻めが見られなかった。

剣翔に右上手を取られたことが敗因であった。

上手も一枚だったため、切りづらかったのだろうが、それにしても上手を切る動きすら見られなかった。

ここらへんがこれからの課題ということだろう。

立ち合いからの流れはほぼ完璧だっただけに悔やまれる1敗である。

隠岐の海は中日終了時点で単独トップに立ち、変な色気が出たのだろう。

勝ちたいと気持ちが強すぎて早く勝負を決めようとした結果、引きにいって墓穴を掘った。

何日か前に記載し、隠岐の海ファンには申し訳ないが、正直これが実力で期待などしていないから、この連敗に対して特に驚きはない。

上位2敗勢に目を向けると、まず貴景勝が自分の相撲を取り切って正代を寄せ付けなかった。

立ち合いの当たり、押しの威力、土俵際の詰め、どれをとっても完璧だった。

あと2勝で大関復帰である。

プレッシャーとの戦いもあるが、この先も自分の相撲を貫けるかどうかだろう。

ここまできたら自分との戦いではないだろうか。

御嶽海は立ち合い当たれていないし、その後の攻めもないし、玉鷲に攻められ劣勢だったが、お得意様ということもあり、ある程度の余裕があったためか最後はうまく回り込んだ。

この力士はムラがあり、連敗が続くときは相撲内容も呆気ないものになることが多いが、本日の相撲を見ると気力はまだまだ十分だ。

残り5日間も気持ちを切らさず集中していきたいところ。

そして朝乃山だが、上手は引けなくても右差しから圧力で圧倒したような内容だった。

右四つに組めば負けないという自信も相当付けている様子である。

上記の通り、3名に絞られたように感じるが、私個人としては
『朝乃山>貴景勝>御嶽海』
ではないかと考えている。

昨日も記載したが、朝乃山の残りの相手は平幕である。

鬼門は玉鷲だろうが、ここを乗り切ることが出来るかどうかがポイントだろう。

そして『ベンチマーク』となるのが豪栄道だと考える。

貴景勝、御嶽海ともに豪栄道との対戦を残しており、そしてこの両力士は豪栄道を苦手にしている。

特に貴景勝大関昇進にあたり、2度も苦杯を嘗めており、内容も圧倒されていることが多い。

貴景勝、御嶽海にとっては豪栄道戦がポイントだろう。

正直豪栄道も本日勝利していれば十分圏内だったが、さすがに4敗は厳しいと言わざるを得ない。

本日は阿炎のもろ手突きに対し、手を払うような悪い引きを繰り出してしまい墓穴を掘った。

明日の注目は
栃ノ心貴景勝
『御嶽海ー竜電』
『朝乃山ー北勝富士
2敗勢3人の取り組みだろう。

正直今場所の内容、勢いを加味すると3名とも負けることはないと思うが、それぞれ不安要素は存在する。

まず貴景勝だが、相手は角番の栃ノ心である。

相撲内容が崩壊しながらも、角番脱出へ執念を燃やし、3連勝で星を五分にまで戻してきた。

そして形振り構わず相撲を取ってくるだろうから、立ち合い変化も十分考えられる。

貴景勝は7日目に千代大龍の変化に敗れている。

変化に恐れることなく、自分の相撲に集中できるかどうか。

過去の合い口、今場所の相撲内容ならば貴景勝の方が断然有利と言えるため、上記の通り自分との戦いだろう。

御嶽海はやや苦手としている竜電相手である。

食い付かれる展開だけは絶対に避けたいところである。

ここ3日間の立ち合いでは、劣勢に回る可能性も高い。

立ち合いで如何に圧倒し、突き放していけるかがポイントだろう。

朝乃山もここまでの相撲内容ならば問題ないと思うが、北勝富士のここ3日間の相撲内容が厳しさを増してきた。

むしろ初日白鵬に勝利したことを考えると、なぜ6連敗もしていたのかが不思議な程この3日間は素晴らしい内容である。

朝乃山としては前に圧力をかけつつ、右四つに組むことが勝利への鍵へと繋がるだろう。

絶対に避けたい展開は『右を差しにいくだけの立ち合い』である。

これをやってしまうと間違いなく北勝富士におっつけられて劣勢に回ることとなるだろう。

とにかく攻める気持ちを持つことだ。
今場所の内容ならば間違いなく出来るはずである。

大相撲秋場所も明日から終盤戦である。

抜け出すのはどの力士か。
それとも皆崩れ去るのか。
優勝ラインはどこになるのか。

私の予想では上記3名のいずれかが2回目の優勝を果たすと思うがはてさて…