75%。
この数字は何かというと、この2日間を終えて、過去の事例から踏まえた場合、貴景勝の大関復帰の確率である。
57. 栃ノ心が特例復帰場所にて唯一達成した記録でも記載したが、過去特例復帰場所にて大関復帰を果たした6例の共通点は『初日から2連勝以上』である。
逆に言えば、初日、2日目いずれかに黒星を喫した場合、大関復帰の可能性は『ゼロ』だったということである。
初日から2連勝以上を果たして大関復帰できなかった力士は、大受、琴奨菊の2名であり、この2名は両者ともに9勝で終えている。
そういう意味で貴景勝は、過去の事例を踏まえると大関復帰を果たすための最低条件を満たしたことになる。
ちなみに過去、特例復帰場所にて初日から2連勝以上した8名の成績の内訳は以下の通りである。
①大受:9勝6敗
○○●○●○●●○●○●○○○
②三重ノ海:10勝5敗
○○○●●○●○○○○○○●●
③貴ノ浪:10勝5敗
○○○○●○●○○●●●○○○
④武双山:10勝5敗
○○○●○○●●●○○○○●○
⑤栃東(1回目):10勝5敗
○○○○●○○○●○○●●○●
⑥栃東(2回目):11勝4敗
○○●○○○○●○●○●○○○
⑦琴奨菊:9勝6敗
○○●○●○○○●○●●○●○
⑧栃ノ心:10勝5敗
○○○○○○○●○○●●●○●
上記の通り『初日から3連勝以上ならば100%』、また『3連敗までなら許される』という結果が残されている。
とはいえ明日勝利すれば、貴景勝の大関復帰が確定など言えるはずもなく、油断できる日など存在しない。
過去の事例を見ても、三重ノ海を除き、序盤は1敗に留めている場合、大関復帰の確率はさらに高まる。
序盤戦は1敗までに留めておきたいところだろう。
明日の朝乃山戦。
両者にとっても場所を占う意味でも楽しみな一番である。