名古屋場所も本日より終盤戦へ突入。
その中、高安休場。
やはり肘は限界だったようである。
昭和以降で初となる4大関の休場となった。
そしてこれにより、白鵬が不戦勝。
現状の番付順ならば13日目に組まれる予定を前倒しし、結果としてそれが仇となる形となった(前倒しした詳細は不明だが、おそらく高安の途中休場を懸念したのだろう。)。
白鵬としては単純に白星を重ねるという点では良いだろうが、不戦勝による休養がどのように作用するだろうか。
そして全勝の鶴竜は『鬼門の11日目』を突破して全勝キープ。
立ち合いの踏み込み良く当たったが、琴奨菊も負けじと立ち合いの踏み込み良く、いつも通り抱え込む形で左四つになった。
琴奨菊としてはがぶる形を作って攻めていったが、鶴竜は命綱である上手を引いてこれを残した。
その後琴奨菊の左ハズで上手を切られたが、琴奨菊の上体が起きたところを下から攻めて突き倒した。
圧倒しているわけではないが、相手の攻めを残し、その後の攻め方を見ると場所が進むにあたってどんどん良くなる印象である。
明日は自己最多の12連勝を懸けての相撲となるが、このままの流れで相撲を取っていきたいところである。
平幕同士の一番では『朝乃山ー北勝富士』が好取り組みだった。
北勝富士は初日から3連敗のあと7連勝としており、負けた相撲を含めて内容も良くここまできており、一方の朝乃山は白星の内容は良いが、同格に対して負ける内容はあっけないものが多かった。
そのため本日も北勝富士有利かと思われたが、朝乃山は立ち合い頭で当たり、その後前に圧力をかけながら右を差して攻めるという完勝の内容だった。
これで5勝6敗とし、勝ち越しも十分狙える星勘定である。
明日の注目の割は
『白鵬ー御嶽海』である。
白鵬としては、1日間隔が空いた翌日に嫌な相手である。
御嶽海は本日の明生戦で冷静な相撲を取り、連敗を止めた。
思いきって立ち向かう気持ちは大切だが、近年の白鵬は『ずらす立ち合い』も多いため、無策に突っ込むのは危険である。
だからといって消極的になれば、張り差しで圧倒される可能性もある。
一発勝負に強い御嶽海のことだから何か策を寝ると思うが、どのような展開になるだろうか。
ちなみに鶴竜は高安が休場したことにより、割が1枠空くことになった。
その結果、明日の対戦相手は東前頭6枚目の千代大龍となった。
番付順に割を組んだわけだが、ここらで平幕好調力士と当てても良かったのではないだろうか。
勝負に絶対はないが、過去の対戦成績11ー0の相手よりも、勝ち越しを果たして対戦成績も拮抗している妙義龍の方が面白いと思うのだが。
そして13日目、14日目の白鵬の割も気になるところである。
おそらく琴奨菊とは組まれるだろうが、あと1人は誰が抜擢されるのか。
審判部の腕が試されるところだろう。