きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

504. 2022年夏場所10日目を勝手に語る

本日中盤戦が終了したが、4名いた2敗力士の中で2敗を死守したのは隆の勝、一山本の2名。

隆の勝はやや合い口の悪い遠藤相手だったが、冷静に対処出来たと言えるか。

昨日土俵際に注意しなければならないと記載したが、隆の勝もそこを警戒していたためか、立ち合いの踏み込みは浅かった。

それにより遠藤に当たり負けしてやや攻め込まれる場面があったが、その後うまく攻め返すことが出来た。

それこそ土俵際危なかったが、横綱大関相手に連勝した後平幕相手に落とさなかったことは大きいだろう。

終盤戦も気負うことなく、立ち合いしっかり当たっていけるかどうか。

10日目終了時点で一番勢いのある力士は隆の勝だろう。
今場所の場合、明日にはどうなるかわからないが。

一山本は身体が動いていると感じさせる内容であった。
10日目の勝ち越しは十分早いが、いつもの場所の感覚で言えば下位の力士が10~11勝に到達するレベルと言ったところか。

ここまでの一山本の活躍は素晴らしいが、優勝争いという点では全くイメージが沸かない。

一山本としては気楽に臨むことが一番だろう。

上位陣に目を向けると、照ノ富士が磐石の内容で豊昇龍を下した。

今場所の豊昇龍は地力をつけている印象を受けるが、それでも一発がある力士ではないため、照ノ富士としてはある程度余裕を持って相撲を取ることが出来ていた様子である。

立ち合いこそ少し警戒した様子だったが、胸を合わせて右四つ、そして左上手十分となれば負けるわけがない。

黒星3つはあまりにも一方的な内容であり、むしろここまで7勝3敗でいることが不思議なレベルだが、勝っている内容だけ見れば比較的安心出来る。

横綱として見た場合、ここまで7勝3敗は物足りない成績だろうが、現状の照ノ富士の状態を踏まえるとまずまずと言ったところか。

トップとは星の差1つのため、終盤戦以降も必死に食らいついていくしかないだろう。

大関陣は当然のように毎日1勝2敗ペースである。

御嶽海はくせ者の翔猿を下して星を五分に戻したが、磐石には程遠い。
とりあえず星を五分に戻したことが何よりか。

貴景勝は今場所星の挙がっていない北勝富士相手に完敗。

北勝富士には悪いが、貴景勝はこんなところで落としているようでは勝ち越しも厳しいだろう。

今場所は本当に引き叩きが多すぎる。
本日の引きも決まるわけがないだろう。

今場所立ち合いの当たり、突き押しが弱いことは初日からわかっていることだが、それに加えあまりにも我慢が足りないように感じる。

正代は7敗となり、勝ち越しに後がない状況に立たされた。

本日は若隆景の相撲が素晴らしかった。

今場所初めて連勝としたが、皮肉なことに課題としていた上位戦で結果を残している状況である。

若隆景としては内容も良く星を五分に戻したため、勝ち越しに向かってひた走りたいところである。

その他取り組みで霧馬山が阿炎を下して7勝目。

過去阿炎の突っ張りで一方的に敗れていたが、本日は大きく下がることなく、うまく回り込むことが出来ていた。

昨日大栄翔戦もそうだが、今場所の霧馬山は力強さを感じさせる相撲内容であるため、突き押し相手にもあまり下がることがない。

この相撲内容が続けば終盤戦も楽しみな存在である。

ここ2日間の反省を踏まえてのことなのか、本日は物言いの多い1日となった。

事実際どい取り組みが多かったわけだが、やはり際どい取り組みを目にした場合、物言いが多くなっても当たり前だが不快には感じないし、進行の妨げにもなっているようには感じなかった。

そのためこの先も際どい取り組みにはしっかり物言いをつけてほしいと思う。

明日の注目の割は
『隆の勝ー豊昇龍』
照ノ富士ー阿炎』
この2番である。

隆の勝は上位戦が終了しているが、まだ若隆景、豊昇龍と役力士との対戦が残されている。

終盤戦の関門の1つとも言える豊昇龍戦だが、過去は1勝3敗と合い口が悪い。

立ち合い突き放して右差し速攻で圧倒出来そうな気がしないでもないが、豊昇龍も抜群の運動神経、足腰によるしぶとさがあるため中々そうもいかないといったところか。

隆の勝としては立ち合いに集中すること、そして土俵際に注意することだろう。

そして照ノ富士ー阿炎だが、ここ数日記載している通り、照ノ富士にとって鬼門ではないだろうか。

今場所は立ち合い一発がある相手に一方的に敗れているため、阿炎に一発で持っていかれる可能性が高い。

昨年九州場所も土俵際まで押し込まれ、今年の初場所は一方的に敗れている。

照ノ富士としては踏ん張りどころだがはてさて。

明日から終盤戦へ突入するが、優勝争いは隆の勝、照ノ富士、霧馬山の3名に絞られたと思う一方、宇良の存在がかなり不気味と感じるのは私だけだろうか…

好調だと思った力士が翌日に敗れる、たった1日で展開が大きく動いている今場所だが、何とか3敗までには留まってほしいところである。

1番1番しっかり取り組みを見ると熱戦も多く展開されている。
その結果物言いも多い展開となっている。

しかし場所全体で見ると締まりがないと感じさせる。
最大の要因は上位陣の不甲斐なさにあるが、終盤戦である程度挽回できるかどうか注目である。

503. 2022年夏場所9日目を勝手に語る

本日より後半戦へ突入した大相撲夏場所

2敗力士は玉鷲以外白星を挙げた。

本日注目の割である『御嶽海ー隆の勝』は隆の勝が完勝した。

立ち合い当たって突き放して右を差し、左はハズにかけて電車道だった。

御嶽海が本調子から程遠いとはいえ、5連敗中の相手に最高の相撲内容で勝利したことは大きいだろう。

ここ数日の相撲内容、上位での経験等も加味すると優勝候補最右翼と言っても過言でないが、このまま全勝でいけるかと言われたら難しいところである。

まずは目の前の1勝、勝ち越しを目指すことか。
考えたくもないが、この先全敗すれば勝ち越しにすら届かないわけだから、まずは勝ち越して気持ちを落ち着かせることが重要かもしれない。

隆の勝と同じく、上位圏内で2敗力士だった玉鷲が遠藤に不覚を取った。

立ち合いの当たりは悪くなかったと思うが、遠藤にうまく手繰られてしまった。

2回目の優勝の可能性も十分あったが、後半戦へ突入して早々、痛手となる黒星となった。

平幕下位の2敗3名は、皆がのびのびと相撲を取っている印象を受ける。

上位圏内の好調力士と対戦するまでは、特に意識することなく相撲を取ることが出来るのではないだろうか。

下手すれば3名(碧山、佐田の海、一山本)の中から一気に抜け出す可能性も考えられなくもないが、この3名が隆の勝に勝てるイメージは中々沸かないし、大栄翔、玉鷲、霧馬山辺りにも勝てるイメージは沸かない。

問題はここらの力士と割を組むタイミングだろう。
あまりにも遅すぎると、また割の編成が後手に回ってしまう。

上位陣に目を向けると、照ノ富士が翔猿を豪快に吊り出した(決まり手は極め出し)。

磐石な内容とは言い難いが、落ち着いて相撲を取ることが出来たか。

出足のある力士でなければそこまで苦労することはないか。

昨日も記載したが、問題は貴景勝、阿炎辺りと当たるときではないだろうか。

番付順にいけば11日目には阿炎と当たるため、ここが一つ鬼門になるだろう。

貴景勝が若隆景相手に不覚を取った。

ここ数日本調子には言い難いが、それでも玉鷲、大栄翔と好調力士を下してきた。

トップ集団とも星の差1つとしたため、展開によってはチャンスがあっただけに痛手となる黒星となった。

それは今場所星の挙がっていない若隆景相手だからというのも大きいか。

今場所の貴景勝は引き叩きが多い。
明らかに決まる場面でもないのに、引き叩きを見せることが多い。

前半戦でも記載したが、最近の貴景勝は突き押しで決めきれないことが増えている。

それは貴景勝の突き押しの威力が低下しているためなのか、対戦相手も圧力が増しているためなのかは不明だが、結果として押し切れないため、引き叩きが増えている。

これに関しては今場所だけでなく、来場所以降も課題となるだろう。

現状大関の中で唯一白星先行させているが、この先難敵が多いため、厳しい土俵になるだろう。

一方連敗を止めた若隆景だが、本日は我慢して相撲を取ることが出来ていた。

廻しを引くことは出来なかったが、頭を上げず、下から攻めることを意識していた。

二桁のためには全勝が絶対条件だが、それよりもまずは勝ち越しだろう。

ここまでは今場所期待を裏切ったと言える展開かもしれないが、本当の意味で裏切りとなるのは負け越した時ではないだろうか。

先場所の優勝を除いても、若隆景はここ数場所しっかりと勝ち越しを続けていた。

勝ち越しするだけの力量、地力、安定感は備わっているため、優勝の翌場所でそれらが崩壊してしまうと裏切ることになってしまう。

本日のように我慢して相撲を取ることが出来ればチャンスはあるだろう。

隆の勝に完敗した御嶽海だが、まるで相撲になっていない。

どこか負傷しているのだろうが、勝ち越せるだけの気力があるかどうか。

正直無理だと思うならば早めに休場して、来場所以降に備えた方が良いと思うのだが。

本日のような相撲内容が続くならば、御嶽海にとってプラスになるとは思えないが。

正代は今場所初の連勝。
阿炎の突っ張りに下がることなく、下から跳ね上げて圧倒した。

攻めるときのばた足は気掛かりだが、とりあえず攻める相撲で連勝したのは大きいか。

とはいえ勝ち越しには5勝1敗計算のため、厳しい事に変わりないが。

その他力士に目を向けると、大栄翔が優勝争いから完全に脱落したと言っていいだろう。

この先の展開は読めないし、4敗まで優勝ラインが落ちる可能性もゼロではないが、現状4敗は苦しいか。

役力士との対戦成績が良かっただけに勿体ない気もするが、対戦相手の霧馬山が素晴らしかった。

霧馬山はここ数日力強さも見せているが、今場所は当たりの強い相手に対しても大きく下がることなく、逆に突き返す場面が見受けられる。

元々足腰の良い力士であるが、ここに力強さが加われば自ずと成績は上昇するだろう。

そして昨日に引き続き気になる点が『物言い』に関してである。

昨日は『正代ー豊昇龍』の取り組みで、そして本日は『琴ノ若北勝富士』の取り組みで際どい相撲の中物言いがつかなかった。

昨日も誤審と言われても無理のない一番だし、本日の取り組みに関しても誤審とまではいかなくても、同体ではないかと思わせる一番だった。

『実際土俵で見るのとビデオで見るのとでは違う』という旨の発言をする親方が多い。

それは事実だろうが、それと物言いをつけるかつけないかは全く別の問題だろう。

その理由ならばそもそも物言いの制度とは何か?ということになるだろう。

際どい相撲には積極的に物言いをつけてほしいと切に願う。

明日の注目の割は
『隆の勝ー遠藤』
この一番である。

過去の対戦成績で何気にと言っては失礼だが、遠藤がリードしているだけに、隆の勝としては油断できない相手である。

攻め急いで土俵際うまく回り込まれる可能性も高いため、土俵際が一つポイントとなるだろう。

人数は多いが、優勝争いは現状2敗、3敗の中から誕生するのではないだろうか。

私個人としては隆の勝がこのまま全勝でいってほしいという思いも強いが、さすがに厳しいか。

最低でも優勝は3敗であってほしいという思いが一番強い。
その中に照ノ富士が入ってほしいという気持ちも強い。

とにもかくにもめちゃくちゃな展開でありながら、最後は上位圏内の力士が締めてほしいと願っている。

明日で中盤戦が終了するが、どのような展開で終盤戦へ突入するのだろうか。

502. 中日で全勝、1敗力士が消滅

大相撲夏場所は本日で中日が終了。

本日1敗力士の碧山、佐田の海が敗れ、トップ集団は2敗の5名となった。

この2敗力士の中に上位陣の四股名は無く、大関陣は相変わらず3名の合計『11勝13敗』と負け越している状況である。

照ノ富士も負ける相撲は一方的な内容が多く、3敗と苦戦を強いられている。

題名の通り、中日で全勝、1敗力士が消滅したのは昭和33年以降、今回で『5回目』である。

また今場所と同じように、2敗力士の中に役力士が含まれていないのは今回で『2回目』である。

今場所と似たような場所は、数としては少なくても存在するということである。

過去4回の場所の詳細は以下の通りである。

場所

2敗力士、最終成績

上位番付、成績

昭和43年夏場所

玉乃島大関):13勝2敗

豊山大関):10勝5敗

琴櫻大関):9勝6敗

前の山(前頭筆頭):9勝6敗

栃東(前頭2枚目):10勝5敗

陸奥嵐(前頭5枚目):7勝8敗

時葉山(前頭10枚目):8勝7敗

柏戸横綱):4勝4敗7休

大鵬横綱):全休

玉乃島大関):13勝2敗

豊山大関):10勝5敗

琴櫻大関):9勝6敗

北の富士大関):10勝5敗

昭和50年名古屋場所

〇金剛(前頭筆頭):13勝2敗

黒姫山(前頭7枚目):8勝7敗

若三杉(前頭8枚目):9勝6敗

北瀬海(前頭11枚目):8勝7敗

北の湖横綱):9勝6敗

輪島(横綱):全休

魁傑(大関):8勝7敗

貴ノ花大関):0勝4敗11休

平成15年名古屋場所

魁皇大関):12勝3敗

千代大海大関):11勝4敗

武双山大関):10勝5敗

栃東大関):7勝8敗

雅山(前頭筆頭):10勝5敗

土佐ノ海(前頭5枚目):10勝5敗

時津海(前頭7枚目):9勝6敗

海鵬(前頭8枚目):6勝9敗

春日錦(前頭12枚目):9勝6敗

琴光喜(前頭13枚目):9勝6敗

朝青龍横綱):5勝5敗5休

武蔵丸横綱):2勝4敗9休

魁皇大関):12勝3敗

千代大海大関):11勝4敗

武双山大関):10勝5敗

栃東大関):7勝8敗

令和2年秋場所

貴景勝大関):12勝3敗

〇正代(関脇):13勝2敗

照ノ富士(前頭筆頭):8勝5敗2休

霧馬山(前頭5枚目):9勝4敗2休

高安(前頭6枚目):10勝5敗

若隆景(前頭8枚目):11勝4敗

阿武咲(前頭9枚目):10勝5敗

琴勝峰(前頭12枚目):10勝5敗

翔猿(前頭14枚目):11勝4敗

白鵬横綱):全休

鶴竜横綱):全休

朝乃山(大関):10勝5敗

貴景勝大関):12勝3敗

令和4年夏場所

玉鷲(前頭3枚目)

隆の勝(前頭4枚目)

碧山(前頭11枚目)

佐田の海(前頭12枚目)

一山本(前頭15枚目)

照ノ富士横綱):5勝3敗

御嶽海(大関):4勝4敗

正代(大関):2勝6敗

貴景勝大関):5勝3敗

四股名隣の〇は優勝した力士

今場所の上位陣の成績は中日までの成績

 

これをみてもわかるように、横綱の不調が絡んで展開されている。

今場所と同じ上位陣が2敗に存在しない展開の昭和50年名古屋場所は、優勝した金剛以外の2敗力士は最終的に二桁にすら到達していない状況である。

過去は4回とも2敗力士の中から優勝力士が誕生している。

そのため過去のデータだけを鑑みるならば、今場所の優勝は平幕力士で決定したということになる。

面白いことに過去4回の内3回は、後半戦全勝して13勝する力士が存在するという点である。

大混戦でありながら最終的には13勝には落ち着いているため、意外な結果とも言える。

また中日でトップが10名と一番混戦であった平成15年名古屋場所のみ12勝による優勝だが、幕内優勝の中で最少白星である11勝までには至っていない。

今場所も何だかんだで12~13勝には落ち着くのか。

それとも過去とは異なる展開が待ち受けているのか。

玉鷲以外は全員初優勝となるが、その玉鷲を含めてもこの中から優勝力士が誕生するイメージが全く沸かない。

後半戦どのような展開が待ち受けているのか。

また割の編成も難渋するだろう。

とりあえず上位好調平幕力士と下位好調平幕力士の割を早めに組むことが重要だろう。

501. 2022年夏場所中日を勝手に語る

昨日全勝力士が消滅し、そして本日1敗力士も消滅した。

そしてトップの2敗力士の中に三役以上は存在しない。

中日でこの展開は昭和33年以降2回目だが、詳細は別途記載したいと思う。

まず『照ノ富士ー隆の勝』の一番から。

隆の勝が会心の相撲で2敗対決を制した。

立ち合いしっかり当たって右差し速攻。
これぞ隆の勝という相撲である。

2年程前から上位へ定着し、私自身期待を寄せていた力士だが、先場所三役で二桁敗けを喫し、隆の勝もこれまでかと落胆していたし、その気持ちは今場所初日の相撲を見ても変わらなかった。

しかしここ数日、隆の勝らしい前に落ちずに足を運ぶ相撲が取れている。

今場所は褒めた翌日に敗れる力士が多すぎるので、褒めるのはここまでにしておこう。

一方照ノ富士は相変わらず下がると何も出来ないといったところか。

絶対防御の重い腰を武器にしてきたが、それが失われているため、下がるとまるで相撲にならない。

2~5日目の相手は押し相撲、出足のある力士との対戦はなく、落ち着いて相撲を取ることが出来ていた。

結果として照ノ富士が前に出る相撲を取っていたため、膝への負担も少なかったのだろう。

しかし押し相撲、出足のある力士相手には防戦一方であり、対策も出来ていない。

この先も貴景勝、阿炎辺りは鬼門になるだろう。
再び皆勤も危ぶまれる状況に陥っていると思うが、修正出来るかどうか。

冷静に考えると大関陣が安泰。
相当珍しい出来事に感じてしまう。

貴景勝は今場所の好調の大栄翔を下して連勝。
昨日に引き続き好調力士を下した。

立ち合いの当たり良く、その後の攻めも下から攻めることが出来ていた。

最後の叩きはあまりにもまともに感じたが、当たり勝っていた分決まったというところか。

何だかんだでトップとは星の差1つのため、このまま白星を積み重ねていけばチャンスはあるか。

一方大栄翔は勝てばトップ集団に立てるチャンスだったが、それはならなかった。

後半戦以降、対戦相手は全員平幕力士であるため、大栄翔の力量ならば全勝しても驚きはないが、中々難しいことだろう。

それでも隆の勝以外の2敗力士との対戦は残されているため、まだまだチャンスはあるだろう。

御嶽海が遠藤を下して星を五分に戻した。
両者本調子ではないと思わせる一番ではあった。

遠藤もあの程度の叩きに落ちる力士ではないと思うのだが。

御嶽海は磐石な内容には程遠いが、勝ち越しのためには白星を積み重ねていくしかない。

正代がようやく2勝目。
しかしよくわからない力士だ。

攻めも守りも崩壊していると思っていたが、ここで好調の豊昇龍を正代らしい相撲で圧倒するのだから。

まぁビデオで見る限り軍配差し違えでもおかしくない内容ではあるが、攻める相撲を取ることが出来たという点では良かったのではないだろうか。

勝ち越しのためには上位戦2勝以上が求められるため、厳しい道のりに変わりはないが、一つきっかけになるか。

そして厳しいと言えば若隆景である。
本日敗れて5敗目を喫し、二桁のためには後半戦全勝が絶対条件となった。

それどころか勝ち越しにも黄信号が灯っている状態である。

本日も下から攻めようという意識はあるのだろうが、琴ノ若に右を差され、下手も十分に引かれたため、おっつけることが出来なかった。

自分の得意の形を作ることが出来ず連敗となったが、この先修正することが出来るかどうか。
まずは連勝することが重要か。

好調平幕力士に目を向けると、1敗の碧山、佐田の海が揃って黒星。

碧山は昨日に引き続き完敗。
うまく下から攻められているため、この先しっかり突きを相手に命中させることが出来るかどうか。

佐田の海は一山本相手にうまく相撲を取っていたが、回り込まれてしまった。

内容自体は悪くないため、切り替えて臨むことが一番だろう。

上位圏内で2敗の玉鷲は翔猿相手に完勝。

今場所の玉鷲の勝ち相撲は力強さを感じる。
ここ数場所後半戦失速することが多いため、後半戦も変わらず相撲を取ることが出来るかどうか。

明日の注目の割は
『御嶽海ー隆の勝』
この一番である。

このところ御嶽海が5連勝中の対戦だが、隆の勝にとっては上位陣最後の対戦相手である。

隆の勝にとってはここを乗り越えることが出来ればかなり大きいだろう。

今場所の御嶽海は本調子には程遠いが、こういうところで力を発揮するのも御嶽海という力士である。

また今場所は好調と思った力士が翌日に敗れる展開が続いているため、全く先が読めない。

明日から後半戦へ突入するが、照ノ富士の状態は厳しい。

上位陣で貴景勝がやや息を吹き返しているが、さすがにこのまま全勝でいくとは考えにくい。

阿炎、大栄翔も1差だがどうなるか。

上位圏内の平幕力士が抜け出すのか。
それとも圏外の力士か。
はたまた役力士の逆襲があるのか。

正直言って今場所は締まりのない場所だが、それでも後半戦も目が離せない。

500. 祝(?)500投稿

本日が500投稿目。
今まで特にやったことはなかったが、区切りが良いので適当に色々振り返っていこうと思う。

初投稿は2019年1月12日。
令和になる年だったが、この時期はまだ平成だった。

元々は某SNSにて日記感覚で気が向いたときに投稿していたのだが、私の知り合いで相撲に興味を持っている人は皆無であり、投稿したところで誰の目にも止まることはなかった。

一応存在は知られていたので知り合いからは『長々相撲の事書いているけど目障りだわ』と言われる始末だった。

別に何を言われようと構わないと思っていたが、不祥事があったときだけ『今回の件についてどう思っているの?』『怒ったらやっぱりビール瓶持つの?』等バカにされたように質問されるのは腹立たしかった。

『どうせならブログにすれば相撲ファンの目に止まる可能性はあるかな』と思い、ブログを始めることにした。

言い換えればこれで目障りになることもないだろうし。

一番最初の挨拶の投稿にて『これといって理由はない』という旨の記載をしていたと思うが、最初の投稿だから少し控えめに発言していたと思う。
これに関しては詳細を忘れてしまった。

たかが3年程度だが、私はこの3年間で2回転職をしている。

3年でも状況、環境の変化は大きい。
それは昨今の某ウイルスの問題で世界中感じていることだろう。

相撲界においてもそうだ。
ブログを始めた当初は白鵬鶴竜稀勢の里の3横綱が在位していた。

そしてブログを始めて4日後に稀勢の里が引退し、稀勢の里の事に関して色々と語った。

私個人としてはタイミングが良かったとも言える。
好きなだけ語ることができる喜びを感じていた。

私は場所中の投稿が主体であり、ブログを始めてから今場所で20場所目になる。

基本『場所の展望』『15日間の投稿』『番付予想』で1場所17回の投稿は約束(?)されているため、先場所終了時点でも最低で323投稿にはなる計算だった。

それを踏まえると思ったより早く500に到達したという思いがある。

ブログを始めて思ったことは、以前に増して相撲を好きになったことである。

気になったこと、興味を持った話題に関して調べる中で『こんな事があったんだ』と発見することが増えた。

それを発信してどれだけの方に届いているか定かではないが、数名に届くだけでも、共感していただけるだけでも良いと思っている。

この先も大相撲の魅力が少しでも伝わればという思いで投稿していきたいと思う。

もし1000投稿の区切りの時も同じような投稿をするかもしれませんがご了承ください。

これからも好き勝手語っていきたいと思いますのでよろしくお願い致します。

余談だが隠岐の海は幕内500勝まであと7勝としている。
さすがに今場所の達成は厳しいか…

499. 2022年夏場所7日目を勝手に語る

全勝が消えた7日目。
まぁこれに関して驚きは何一つない。

1敗が本日敗れた碧山とその碧山に勝利した佐田の海だけというのは少し驚きがある。

昨日完敗を喫した照ノ富士が遠藤を下して連敗を免れた。

とはいえ磐石には程遠い内容だった。
立ち合いすぐにもろ差しを許し、小手に振って凌ぐ展開から最後は叩き込みで決めた。

今場所敗れた2番を見ても、下がる展開になると脆さを露呈しているため、本日の相撲も見ていて危なっかしいのだが、とにもかくにも連敗しなかったことが何よりか。

しかしこの相撲内容であと8日間取り切るのは無理だろう。

肉体的に厳しいかもしれないが、相撲内容を修正していきたいところである。

一応大関にも目を向けよう。

貴景勝が好調の玉鷲を下して白星先行。

今場所は好調だと思った力士が翌日に敗れる。
玉鷲もそれに該当するような展開であり『玉鷲ここで負けるなよ』と感じるファンも存在すると思うが、本来番付を考えた場合、この結果になるのは不思議なことではない。

この結果が不思議と思われている程、今場所の大関の期待値は相当低いということだ。

貴景勝は7日目にしてやっと本来の相撲を取ったと言える。

優勝ラインはこの先照ノ富士が全勝しない限り、3敗まで落ちる可能性が高いだろう。

貴景勝も展開によってはチャンスがあると思うが、今場所の貴景勝にその力量はないか。
当面の目標は勝ち越しだろう。

御嶽海は力が全く入っていないように感じる。
大栄翔の突っ張りに下がり、途中で右を差したが、ここ数場所見られていた腰の重さが全くない。

関脇時代の御嶽海は強さと弱さが混在していたが、今場所は強さを感じさせる相撲が全くない。

勝ち越しにも黄信号が灯っている状態である。

そしてそれは正代にも言えることである。

お得意様の北勝富士相手に何も出来ず敗れた。

5日目くらいまでは何だかんだ勝ち越しに結び付けてくると思っていたが、ここ数日の内容を見ると、立ち合い当たれていないし、得意の左を差しても勝てないし、攻めも守りも出来ない状態である。

結果として7日目終了して1勝6敗となり、絶望的だった先場所よりもさらに悪い成績である。

極論言えば今場所は角番ではないし、負け越しても番付が落ちないため危機感もそこまで無いといったところか。

活気も感じられないが、この先出場し続ける以上、何かしらきっかけを掴んでいかないと来場所以降にも響くと思うのだが。

大関への足固めの場所としたい若隆景が霧馬山に敗れ4敗目。

二桁のためにはかなり厳しい状況に陥ってしまった。

このところ3連敗中の霧馬山であり、ここ数場所は突っ張りで先手を取られていたため、それを警戒して右に動いたのか。

真意は不明だが、結果として作戦ミスとなり、あっさり叩きに落ちてしまった。

今場所は連勝がなく、波に乗ることが出来ていない。
相手が研究しているのはもちろんのことだが、若隆景自身は考えすぎているような気がしなくもない。

先場所のような攻めの姿勢が少ないように感じるが、単純に先場所のような素晴らしい相撲内容を2場所続けることが難しいということなのかもしれない。

その他力士に目を向けると両小結が好調である。

大栄翔は御嶽海に完勝し、5勝目。
これで1横綱2大関から白星を挙げ、2関脇からも白星を挙げているため、昨日の黒星が悔やまれるところである。

残り8日間、貴景勝戦以外は平幕力士との対戦であるため、格下相手に落とさなければ2回目の優勝も見えてくるだろうが、今場所の展開を見ていると中々うまくもいかないだろう。

もう一人の小結豊昇龍も何気にと言ったら失礼だが、5勝している。

本日も阿炎を速攻相撲で下し、昨日も好調大栄翔相手に完勝した。

こうなると初日の遠藤戦があまりにも勿体なく感じるが、それも結果論か。

昨日も記載したが、隆の勝もそうである。
本日も翔猿相手に完勝であり、ここ数日相撲内容も充実しているが、初日の阿武咲戦が勿体なく感じてしまう。

今場所はそういう力士が多い。
好調だと思った力士が翌日に敗れる、初日呆気ない相撲を取っていた力士が気付けば好成績である。

明日の注目の割はこれといってないが、碧山、佐田の海はどの辺りで上位圏内の力士と割を当てていくのか。

すぐに横綱大関とまでは言わないが、大栄翔、豊昇龍、玉鷲、隆の勝辺りとは早めに当てても良いと思う。

その結果を踏まえて上位戦も検討していけば良いと思う。

とはいえ御嶽海、正代が黒星先行しているため、何とも言い難い状況ではあるのだが。

明日で中日折り返し。
全く展開が読めない。

誰が抜け出すのか。
抜け出せず崩れに崩れるか。
はてさて…

498. 2022年夏場所6日目を勝手に語る

『いやいや勘弁してくれよ』
中盤戦へ突入した夏場所に対する率直な感想。

照ノ富士が黒星。
連敗中の玉鷲に為す統べなく敗れた。

何だかんだ言っても照ノ富士の場所になるのかと思った矢先の完敗。

本日の相撲を見るとやはり押し相撲相手の対処が出来ていない。

頼みの綱の照ノ富士が敗れたことで一気に興ざめした感じはある。

大関陣は当たり前のように敗れる。

そして好調の大栄翔も豊昇龍相手に呆気なく敗れる。

期待の琴ノ若も3連敗。

玉鷲の相撲は素晴らしいが、ここ数場所後半戦失速するため何とも言い難い。

そしてその好調の玉鷲と大栄翔からも白星を挙げている隆の勝は、本日も大関戦勝利だが、それなら初日阿武咲に負けるなよと思ってしまう。

まぁ結果論といえばそれまでだが、阿武咲は平幕中位以上上位未満の力士であるため、正直隆の勝はここで落としてほしくなかった。

先場所は私自身かなり面白い場所に感じていたが、はっきり言って今場所はその真逆と言って良い。

締まりが無さすぎる。
混戦ではなく、どんぐりの背比べである。

まぁこういう場所も過去になかったわけではないが、先場所からの反動が凄まじい。

本日は飲み過ぎ食べ過ぎで頭が回らないこともあるため、このくらいにしておく。

上位陣頑張ってくれよ~